こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
以前にもお伝えしましたが、
現在、桐生はスマートウォッチで
毎日睡眠の質を計測しています。
それよりも前からやっているのは、
タニタの体重計でアプリに毎日、
体重と体脂肪率を記録していることです。
とはいえ、別に普通に規則正しい
生活をしていれば、こんなデバイス
なんかなくても良くない?
という話もあると思います。
わざわざ睡眠の質なんか測らなくても
良いではないかという意見です。
桐生も割とそっち派だったのですが、
最近考えを改めました。
今回は、そのきっかけについて
お伝えします。
まずは1つ、面白い実験を
紹介しますね。
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・ホテルの客室係の運動量は、
非常に大きく、1時間に200-300kcalも
消費していると言われている
・だが、ほとんどの客室係は、
「自分たちは日常ほとんど運動して
いない」と認識していた(仕事に
おける運動量を運動と認識していなかった)
・そこで、心理学者が調査対象の
半分の客室係(仮にAグループ)
には「いかに客室係の業務の
運動量が大きいか」ということ
を数字の根拠も含めて伝えた
(15分のお風呂の清掃は60kcal等)
・残りの客室係(仮にBグループ)には、
「健康にとっていかに運動が大切か」
ということを説いて、業務の運動量
については触れなかった
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これは、コロンビア大学ビジネス
スクール行動研究所の心理学者である
アリア・クラムが行った実験です。
さて、結果はどうなったか?
結果は、Aグループは、体重が減少し、
体脂肪率も下がり、血圧も低下した。
さらには、今までよりも仕事に対する
やる気まで向上していることがわかった。
逆に、Bグループは、体重・体脂肪率・
血圧に何らの変化もなかった。
すごくないですか?
Aグループが心理学者の説明を聞いた
からいつもよりがんばったということ
ではありません。
単に「認知」したことで効果が劇的に
変わってしまったということです。
さて、話は戻って、、、
では、桐生がなぜ「認知」に
こだわるのか?
それは、睡眠の質を向上させる
ために色々な努力をしているなら、
それを「認知」することで
さらに効果を高めることができる
と考えたからです。
「なんか今日はいつもより
ぐっすり眠れたな」とか
「今日は眠りが浅かったな」とか
そういったふわっとした結果ではなく、
レム睡眠の時間と深い睡眠の時間を、
毎日、可視化された数字で、
「認知」することが重要である
と考えたわけです。
たとえば、
・カフェインレスの生活をしたら
睡眠の質が上がっているな
・22時以降のお酒を止めたら
睡眠の質が上がったな
・22時前にこの酒量だとレム睡眠
の量が増えたな
といったように自分の行動に対する
結果を認知していくことが、
さらにその行動の効果を高める
ということです。
ただ、この話には2つの注意点があります。
1つは、いくら認知しようとしたと
しても、何も行動していなければ
結果も変わらないということです。
あくまでもこの話は、すでに自分が
行動しているのに効果があまり
得られていないことの効果を
具現化したり増幅させたりする
というようなものです。
たとえば、あるお笑い芸人の話を
信じて「ドーナッツはカロリーゼロ」
と必死に思い込んで、ドーナッツを
食べまくったとしても痩せないのと
同じです。
もう1つの注意点は、逆効果にも
なり得るということです。
たとえば、
「ジャンクフードは身体に悪い」
と思っていなかった人が、
栄養学なんかを勉強して、
ジャンクフードの身体への悪影響を
非常に詳しく学んだとします。
そうすると、
ジャンクフードを食べたときの
身体への影響が大きくなってしまう
(悪化してしまう)ことがある
ということです。
「認知」することは、ある意味
諸刃の剣だということです。
ということで、
今回は「認知」について
お伝えしてきました。
最後にまとめると、
「認知」で重要なのは、
自分にとって良いものを
しっかりと「認知」して、
自分にとって悪いものについては
「そっとしておく」ということ
かもしれません。笑
ちなみに、桐生個人としては、
少なくとも「睡眠」については、
誰もが努力した方が良い分野だと
思いますので、睡眠トラッキング
はおすすめです^^
桐生 将人
※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
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