こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
最近は、役員として参画している会社
の人事部門全体を改革するための準備
を進めています。
それにあたって、人事関係の書籍を
読み漁っていました。
ちなみに、桐生は本を選ぶときに
「ふと目についた」ということを
大切にしています。
(この理由を話すと長文になって
しまうので今回は省きます^^;)
久々に「ふと目についた本」が
あったのですぐに購入して、
2日で読んでしまいました。
…この本すごいです。
すごい気付きがありました。
ということで、しばらくは
この本からの気付きの共有に
なりそうです。笑
ぜひ、お付き合いくださいね^^
先に本のタイトルですが、
『NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く』著:パティ・マッコード、出版 : 光文社 (2018/8/17)
というものです。
要は、NETFLIXが行っている人事戦略を
紹介した書籍になります。
正直、全体的には”ふわっとした内容”が
多いのですが、個人的にはメモする箇所が
ありすぎて大変でした。笑
今回は、その中でも1つだけ紹介を。
日本の会社では社員を「家族」の
ように扱うことを”良し”とする
風潮があります。
ですが、NETFLIXでは、
社員のことを「家族」とは
考えません。
それは、「社員=家族」とする
ことには複数の問題があるからです。
その中でもNETFLIXが指摘したのは、
以下のことです。
「家族は解雇することができない」
NETFLIXは、どんどん解雇することを
推奨しています。
これを単純に聞くと、
「NETFLIXが非情な会社」のように
思うかもしれません。
ただ、NETFLIXの社員に対する
考えを知れば、この行動は至極
真っ当と言えます。
では、NETFLIXは社員のことを
なんだと思っているのか?
それは「チーム」です。
「チーム」という考えについては、
たとえば、サッカーのプロチーム
なんかを想像するとわかりやすい
かもしれません。
サッカーのプロチームは、
観客を楽しませて、勝たないと
その価値が認められません。
だから、チームで優秀な人間が
熾烈なレギュラー争いをして、
それに敗れ去った人をいつまでも
チームに置いておくわけにはいきません。
当然ながら、そのメンバーは、
他のチームにトレードされたり、
クビになったりするわけです。
それだけではありません。
たとえば、チームがリーグ争いで
優位に立つために、チーム全体の
方針が変わることがあります。
今まではドリブル突破主体のチーム
だった方針が、パス中心の全員サッカー
のようになることもあるでしょう。
では、こういう方針変更があった
ときに、もともとパスが超苦手で
ドリブルが超得意な選手がいたと
したらどうしますか?
この人に対して
「うちの方針はパス中心になったから、
今からドリブルの練習はやめてパスの
プロフェッショナルになれ!」
こんなことを言うのですかね?
今すぐにそのチームは、
パス主体サッカーを行いたいのに、
その選手がパスのプロフェッショナル
になるのを待てるわけがありません。
しかも、そんなことをすれば、
チームだけでなく、選手にとっても
不利益です。
この選手の才能とスキルは、
ドリブルにあるのに、
今からそれをすべて捨てて、
パスの練習を捨てるとなれば、
才能とスキルと時間を食い潰す
ことになります。
それなら、その選手の才能と
スキルを求めている別チームに
トレードしたり、クビにすること
でチームを移るチャンスをあげた
ほうが良いわけです。
つまり、「チーム」の考えに
おいては、活躍できない人は
容赦なく切り捨てられます。
さらに作戦の変更があれば、
今まで活躍していた人ですら、
急遽いらなくなったり、逆に、
今までいらなかった人が必要に
なったりすることが起きるわけです。
これが「チーム」における
お互いにとって利益を最大化する
真っ当な考えだということです。
では、会社の話に戻りましょう。
社員を「チーム」と考えるなら、
会社は目的を達成するために
必要な社員を集めて、
そうでない社員は別の必要と
している「チーム」のところに
行かせてあげることが大切だ
ということです。
逆に、社員を「家族」と考える
ことは、結果として、会社の目的達成を
遅らせて、社員の才能やスキル、
さらにはかけがえのない時間すらも
食い潰してしまうということです。
人材採用やマネジメントにお困りの方…
「社員は家族」と思っていませんか?
まずは「社員はチーム」と考え直してみると
新しい発想が生まれてきますよ^^
桐生 将人
※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
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