MENSAの思考

値段を言い訳にしていないか?

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

非常に悲しい思いをしました。

 

それは、お気に入りの料理店での話です。

 

そのお店は、結構リーズナブルな値段で、

その割に料理のクオリティは高い、、、

いわゆる「コスパの良いお店」でした。

 

桐生は食事が好きで、一昔前は、

ミシュラン店なんかも毎月数回

通ったりしていた時期もあります。

(今もたまに行きますが^^;)

 

ミシュラン店で同じジャンルのお店だと、

1人3万円〜5万円するものが、お気に入りの

お店だと大体1万円程度(高くて2万円)

という感じだったので満足度は高めでした。

 

ですが、金額を無視すれば、絶対的な

美味しさ、高揚感、食事という経験としての質、

素材の豪華さはミシュラン店の方が上でした。

 

まぁ値段が数倍違うわけですから、

ある意味当たり前だとも言えますよね^^;

 

あるときに料理店のオーナーと

ミシュラン店の話になったときに、

彼はこう言いました。

 

「それくらいのお金をもらえるなら、

もっと良いものを作れますよ」

 

なるほど。

 

彼は、ミシュラン店と同じ金額を請求

できるのなら、ミシュラン店のように

ブランド料がかからない分、より美味しい

ものを作れるというわけです。

 

「それは良い」と思って、

すぐにお願いすることにしました。

 

つまり、彼の希望する金額で

「おまかせ」をお願いしたのです。

 

結果はどうだったか?

 

想像通りかもしれませんが、

「全然ダメ」でした。

 

普段の彼の作る料理そのものが

グレードアップするわけではなく、

単純に素材が豪華になって、

品数が増えただけといった感じでした。

 

おそらく、ミシュラン店のような

ブランド戦略にお金をかけない分、

素材はミシュラン店よりも豪華に

なったのかもしれません。

 

ですが、食事という「経験」としての

価値に劇的な変化を加えるようなことは

何一つありませんでした。

 

そして、これも残念だったのですが、

結局、料理の質(味も含めて)自体も

変化がなかったので、明らかに

ミシュラン店に負けていました。

 

簡単に言えば、ミシュラン店との差は、

「値段」ではなく「能力」だったという

ことです。

 

しかも、桐生はこの後、懲りずに

別のお店でも同じことをしましたが、

やはり同じ結果を経験をすることに

なりました…。

 

ここで気付きました。

 

こういったことを言う人は、

「自分の能力の低さを

値段のせいにしている」

ということに。

 

たとえば、

普段2万円でサービスを提供している

人は、2万円のサービスを提供する

能力しかないということです。

 

本当は、10万円のサービスを提供する

能力がある…なんてことはないのです。

 

まぁ、これは当たり前かもしれません。

 

たとえば、

2万円のサービスを提供している人が

10万円で同様のサービスを提供して

いる人を指差して、

「同じ金額をもらえるなら

もっと良いサービスを提供できる」

と言ったとします。

 

ですが、実際に10万円レベルのサービス

を提供したことがない人が、いきなり

10万円を渡されて、より良いサービスを

提供できると思いますか?

 

普段、マクドナルドでハンバーガーを

作っている人に、「高級鮨店の大将と

同じ年収払うから同じレベルのものを

作ってくれ」と言ったとします。

 

…これが金額の問題で解決しないのは、

誰でもわかりますよね?

 

つまり、人は、

「その金額がもらえないからできない」

のではなく、

「できないからその金額がもらえない」

のです。

 

よく経営者の方でも、

「〜万円もらえるならもっと

できるんだけどなぁ」とか

「うちは良心的な値段でやって

いるから」とか言う人がいます。

 

社員の方でも、

「給与が〜万円くらいもらえるなら

もっとやるんだけどなぁ」とか

「給与が増えないからやらない」

とか言う人がいます。

 

ですが、社長も社員も、

先にお金を払ったとしても、

「結局やれない」という人が

ほとんどです。

 

(実際に求める報酬や給与を先払い

しても、それを達成できるような人は

ほとんどいないということです)

 

なぜそうなるかというと、

彼らは自分の求める金額に

応える準備ができていないからです。

 

では、どうすればいいかというと、

「もらえないからやれない」

と嘆いている暇があったら、

先に欲しい金額まで

「値段を上げろ」ということです。

 

値段を上げてしまえば、その値段に

見合ったサービスを提供しなければ

いけなくなります。

 

それができなければ当然サービスが

売れないわけですから、成長するか

廃業するかの二択になってくるわけです。

 

ですが、少なくとも

「もっともらえるならできる」

みたいな言い訳は必要なくなります。

 

桐生は独立してからずっと値段を

上げ続けています。

 

それは、値段を上げることで、

それに見合った自分に成長しなければ

いけなくなる仕組みに自分を置くためです。

 

より高いレベルに成長するために、

価格を上げ続けるということです。

 

あなたは値段を言い訳にしていませんか?

 

「この金額をもらえるならもっとできる」

みたいな話をするくらいなら、さっさと

欲しい値段に上げてください。笑

 

桐生 将人