こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
以前、うちの複数のクライアントで、
人が「とぶ」という事件がありました。
もちろん、flyの方ではなく、
失踪の方ですね^^;
で、こういう社員のタチが悪いのは、
制服を持ったまま消えたり、
社宅の鍵を持ったまま消えたり、
インショップの店ならそのモールのカードキーを
持ったまま消えたりすることです。
結果として、会社は、
・電話連絡もとれない
・どこにいるかもわからない
・鍵関係は再発行の手数料をとられる
・モールのカードキーだと滅失料をとられる
・制服に関してもまた買わないといけない
・なのに、給与は支払わないといけない
と散々なわけです。
この際に、僕が必ずやることがあるので、
それをお伝えしますね。
まずは、給与の振込はストップします。
そもそも給与は振込が普通だと思っている人も
多いですが、給与は「手渡し」が基本です。
なので、特例の振込は止めて、
最後の給与は「手渡し」にします。
この「最終給与の手渡し」については
あらかじめ就業規則に定めておくのが
ベストです。
というのも、会社の都合で一方的に
給与をストップしてしまったら、
未払賃金の請求をされるだけですからね^^;
では、あらかじめ定めがないと
使えない手法かというと、
そうでもありません。
就業規則等に定めがないとしても、
「最終給与の手渡し」を事前通知に
よって行うことがあります。
(法的には結構微妙なラインです)
この場合の通知は、簡易記録郵便や
メール等で以下のように行います。
「最終の給与は『手渡し』で支払います。
〇月〇日までに事前連絡のうえ、
会社に取りに来てください。
その際に、返却すべき制服(他にも
あるなら立て替えている金額等)を
持ってきてください。
もし、連絡がない場合はこれらの
損害について損害賠償請求をします。」
この「最終給与の手渡し」のポイントは、
もし、社員が出てこなかった場合、
いずれ賃金が時効をむかえるので
会社側の損をおさえられるということです。
そして、もし、給与を取りに出社してきた
としても、備品は回収できるし、勝手に
とんで迷惑をかけた社員に言いたいこと
を言えます。笑
(暴言はダメですよ!)
実際に、これをすることで会社の損失を
おさえられたり、社員が謝りにきた
という話を聞いています。
経営者として、もっとも腹立たしいのは、
損害賠償もできずに給与だけ振り込むこと
になるということですからね。
社員が飛ばないのが一番ですが、
もし、そんなことが起きたら
使ってみてくださいね^^
桐生 将人