次世代の働き方改革

強制的に会社が副業解禁させられる時代

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生です。

 

先日、就業規則の相談を受けていたときに

「副業禁止を入れておいてください」

ということを言われました。

 

別に驚いたわけではありません。

 

まだまだ多くの中小企業では、

就業規則に「副業禁止」を謳って

います。

 

それも仕方ない話で、

中小企業は少数精鋭が基本ですから、

副業なんかされて自社の業務の

パフォーマンスに影響が出たら

困るわけです。

 

だから、桐生の周りでも、

小さい会社ほど”副業禁止”を徹底する

ところが多い気がしています。

 

ですが…

 

「副業禁止」は、もう

“会社が選べるルール”では

なくなるかもしれません。

 

というのも、

この「副業禁止」という鎖国状態を

“強制的に解禁”させようとする

巨大な黒船が近付いてきたからです。

 

その黒船とは「国」です。

 

具体的には、先日閣議決定された

「骨太の方針2025」の中にこんな

記載がありました。

 

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(1)物価上昇を上回る賃上げの普及・定着

~賃上げ支援の政策総動員~

地域の経営人材を確保するため、

「週一副社長」の普及、マッチング支援の強化、

副業・兼業の促進に取り組む。

(2)地方創生2.0の推進 ~令和の日本列島改造~

一人一人が活躍できる社会の実現に向け、

希望する職員の副業・兼業が可能な職場環境を

整備した事業者数10割を目指す。

 

////////////

 

“地方”という言葉が先行しているので

一見、あまり関係ないように見えますが、

重要なのは、以下の部分だと考えます。

 

(1)物価上昇を上回る賃上げ手段が、

「副業・兼業である」ということ

 

(2)そのために、「すべての事業者で

副業兼業ができるような環境整備を

目指す」と宣言していること

 

これを見る限り、国による強制的な

副業解禁は待ったなしの状況なのかも

しれません。

 

そして、この大きな時代の変化で

“勝ち組になれるかどうか”は

「雇用制度の準備」にかかっている

と言えます。

 

もし、今回の話で

「副業の全面解禁が義務化」

となったとします。

 

その場合、今まで副業禁止の

ルールに甘んじていた会社は、

社員を引き止めることもできませんし、

逆に副業を受け入れる準備も

できていません。

 

その結果、

どんどん人員が流出していって、

「副業解禁で倒産」なんてことも

起きるかもしれません。

 

逆に、あなたが事前にしっかりと

準備をしておけば、大きなチャンスを

掴めます。

 

一般的に、副業の制度がある会社では、

普通に”副業を希望する社員”と自社でも

労働契約をするだけです。

 

ですが、たとえば、あなたが

「ハイブリッド雇用」を導入していて、

普通に”副業としての労働契約”を

受け入れるだけではなく、

“フリーランスとしての副業”も

受け入れる準備をしていたとします。

 

これだけでも感度の良い社員なら、

「この会社の副業なら、

フリーランス契約ができるから

税金的なメリットを得られる」

と気付くはずです。

 

さらに、そういった社員の方には、

「うちの会社ならフリーランス契約と

社員の契約のいいとこ取りができる

ハイブリッド雇用という制度もあるよ」

ということを伝えたらどうでしょう?

 

『わざわざ2社と契約するよりも、

ハイブリッド雇用で1社と契約する

ほうが効率が良いし、

税金だけでなく社会保険料も

コントロールできるな』

と考えて、転職してくれるかも

しれません。

 

あるいは転職はしないにしても、

副業先であったあなたの会社が

メインの働き先に変わってしまうかも

しれません。

 

いずれにせよ、

「副業に対する複数の選択肢を

用意できる制度」を準備して

おくことは、これからの人材定着と

人材確保のための”必須条件”だと

いうことです。

 

国の方針は簡単に言うと、

「物価の上昇の対策として、

副業して自分でもっと稼いでね」

ということです。

 

昔とは違って、今は、

「国に守ってもらうのではなく、

自分でなんとかする時代」

になっているということです。

 

だからこそ、桐生は、

「経営者と社員が一緒になって

ルールの中で”うまくやる”ための制度」

を経営者と共に生み出していきたいと

本気で考えています。

 

これからも次世代の働き方

「ハイブリッド雇用」の開発者として、

積極的な情報発信を行っていきます。

 

楽しみにしていてくださいね^^

 

 

 

 

 

桐生 将人