次世代の働き方改革

優秀な社員ほど辞めていく理由(ヒント:労基法)

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生です。

 

「もっとガンガン働かせてください!

自分を成長させて会社に貢献したいです!」

 

「必ず成果を出すので、

やり方は自分に任せてください!

成果を出したら評価して欲しいです!」

…こんなことを言ってくれる社員が

いたとしたらどうでしょう?

 

そして、実際にバリバリ働いて、

成果も出してくれたとしたら…?

 

あなたが経営者ならきっと

「もっとポジションを引き上げてあげたい」

「末永くうちで働いて欲しい」

と考えるのではないかと思います。

 

ですが、、、

 

悲しいかな。

 

こちら側は本気で”退職して欲しくない”と

思っているのに、優秀な社員が退職して

いってしまうことがあります。

 

しかも、”優秀すぎるがゆえの独立”なら

まだ諦めがつくかもしれませんが、

大体が「他社への転職」です。

 

そんなときは

『自社の何が悪かったのか?』

『どういう対策が取れたのか?』

ということを悩みますよね…。

 

なんでわかるかというと、

桐生自身も何度か経験している

ことだからです^^;

 

では、なぜ、こういった

優秀な社員が会社を去って

しまうのか?

 

それは、あなたのマネジメントが

悪いわけではなく、従来型の

“労働基準法をベースとした働き方”

自体に問題があるのかもしれません。

 

転職会社の調査において、

常に退職理由の上位に来るのは、

「給与が低い」というものです。

 

ですが、より細かい内容を見ると、

それが「単純に給与が低い」という

ことではないことがわかります。

 

そこには、

・労働時間に見合った給与が得られない

・成果に見合った処遇が得られない

というような回答があるからです。

 

ここからわかるのは、

社員が退職する最大の理由の1つは、

「不公平感」であるということです。

 

しかも、桐生が見てきた限りでいえば、

優秀な社員ほど、この「不公平感」に

敏感な印象があります。

 

たとえば、優秀な社員はこんな不満を

言うことがあります。

 

「自分は圧倒的な成果を出しているのに

自分より役職が高いだけの人が

2倍の給与をもらっている」

 

「自分の方が成果を出しているのに、

労働時間が長いだけのスタッフが

残業代をもらって自分よりも

高い給与をもらっている」

 

これは確かに不公平な話です。

 

では、なんでこんなことが

起きるのかというと…

 

労働基準法をベースとした

制度設計をしているからです。

 

労働基準法の基本は、

「すべての労働者に対して

最低限の待遇を保証すること」

です。

 

これは大切なことですが、、、

 

残念ながら、この原則によって

優秀な社員にとっての不満が生まれます。

 

たとえば大きいものを2つあげると、

1.時間に縛られることへの不満

2.成果で評価されないことへの不満

というものです。

 

————

1.時間に縛られることへの不満

————

 

優秀な社員は成果にこだわります。

 

そして、成果を出すためにはもちろん、

自分を成長させるためにも

ハードワークをいとわない人が

多いです。

 

ですが、現在の労働基準法では

残業時間の上限が定められているため、

「働きたくても働けない」

ということが起きてしまいます。

 

こうなってしまうと、

「成果を出すために働きたい」

「成長するために働きたい」

という人だとしても

法律の制限によってブレーキが

かけられてしまうのです。

 

これはある意味では

「バリバリ働きたい社員ほど

不満を感じやすい構造」

といえるかもしれません。

 

————

2.成果で評価されないことへの不満

————

 

「同一労働同一賃金」という

言葉からわかるように、

労働関係の法律においては、

「同じ時間・同じ職務で働いていれば、

給与は同じにするべき」という

考え方がベースとしてあります。

 

つまり、AさんとBさんが同じ職種だとして、

・Aさん:160時間働いて10の成果

・Bさん:160時間働いて8の成果

だったとしても同じ給与が払われる…

なんてことはよくある話です。

 

それどころか、労働基準法においては

残業代の支払いが義務付けられている

わけですから、

・Aさん:残業ゼロで10の成果

・Bさん:残業20時間で8の成果

ということになれば、

結果としてBさんの方が給与が

高くなるなんてこともありえます。

 

本来であれば、

労働時間に関係なく、

「同一成果同一賃金」

が正しいはずですが…

 

優秀な社員は”労働基準法の被害者”と

言えるかもしれません。

 

では、どうすれば、

こういった優秀な社員の不満をなくして

より長くあなたの会社で活躍してもらう

ことができるのか?

 

その答えの1つが

「ハイブリッド雇用」です。

 

ハイブリッド雇用では、

フリーランスとしての契約を主体として

社員としての身分をミックスします。

 

フリーランスは業務委託契約になるので、

労働基準法の範囲外となります。

 

よって、働く時間に縛られることは

ありません。

 

さらに、フリーランスはそもそも

労働時間ではなく成果に対して報酬を

支払う契約となります。

 

よって、

・成果が10なら報酬も10

・成果が8なら報酬も8

というように、時間ではなく

成果が報酬の基準になります。

 

つまり、優秀な社員が持っている不満を

すべて解消することができるわけです。

 

そして、もう1つ重要なポイントが

あります。

 

それは、

「優秀な社員でも不満を解消するために

独立までしたいわけではない」

ということです。

 

冒頭にもお伝えした通り、

優秀な社員でも独立する人は少数で、

転職をしていくわけです。

 

つまり、重要なのは、

単純にフリーランス化を勧めるのではなく、

「社員のままフリーランスの立場を

活用して、今の不満を解決する」

ということです。

 

社員の定着のために

福利厚生の充実や社内イベントの開催に

力を入れる経営者は多いです。

 

ですが、もっと重要なのは、

「残る理由を増やす」のではなく

「辞めたい理由をなくす」こと。

 

「ハイブリッド雇用」はまさに

“優秀な社員の不満をなくす制度の1つ”

だと言えます。

『気付いたときには

優秀な社員が辞めていた…』

 

そんなことになる前に。

 

僕らは今すぐ「ハイブリッド雇用」を

準備して、逆に”優秀な社員の受け入れ先”

になっていきましょう^^

 

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桐生が今本気で取り組んでいる

「日本の雇用制度をハックする」

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これは、経営者と一緒になって

“次世代の雇用制度”を導入することで、

「会社の利益を生み出しながら、

社員の手取りも増やして、

社員が豊かになるための

投資資金も作り出す」

といった”働き方改革”を実現する

というものです。

 

そして、この実験的な制度の構築に一緒に

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それでは、また!

桐生 将人