経営

売上が10倍になっても喜べない理由

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

 

以下に2つの会社があります。

 

さて、どちらがすごい会社でしょう?

 

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A社:売上100億、経費97億、利益3億の会社

B社:売上10億、経費7億、利益3億の会社

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規模的にはA社ですが、

効率が良いのはB社でしょう。

 

このままでは明確に

「どちらがすごい」

とは言えませんよね。

 

では、不況になって売上が

10%下がったときのことを

考えてみます。

 

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前提:変動費が50%とすると…

 

A社:売上90億、変動費45億、

固定費47億、利益-2億

 

B社:売上9億、経費4.5億、

固定費2億、利益2.5億

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どうでしょう?

 

A社はたった10%売上が下落した

だけで大赤字になってしまいました。

 

逆に、B社は10%売上が下落しても

2.5億円の黒字です。

 

明らかにリスク耐性に大きな差が

あることがわかると思います。

 

先日から紹介している書籍である

『売上最小化、利益最大化の法則──利益率29%経営の秘密』

において、著者の木下勝寿氏は

このことを以下のように述べています。

 

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・利益が同じの場合、売上が多い方が

リスクは大きい

・アクシデントの量は利益ではなく

売上に比例する

・それは商品数や顧客数が多いからであり、

売上10倍はリスク10倍を意味する

 

―引用・抜粋(p61-65):『売上最小化、利益最大化の法則──利益率29%経営の秘密』

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ちなみに、このことは、

BtoBビジネスを行っている

経営者にとっては”常識”と

言える話かもしれません。

 

というのも、

そういう経営者は成長過程で

「リスクが増えていく」ことを

身を以て実感しているからです。

 

たとえば、

 

社長1人の会社で5社と契約して

いたとすれば、社長のリスクは

自分が見ている5社分です。

 

社長が1人の会社で20社と契約

するならば、社長のリスクは、

自分が見ている20社分となります。

 

ここまでは単純にリスクが4倍です。

 

では、さらに、拡大していき、

自分1人では対応しきれなく

なったとしましょう。

 

たとえば、社員を2人雇って

50社と契約したとします。

 

すると、社長のリスクは、

自分が直接対応できない顧客

も含めて50社分となります。

 

自分が直接見られない部分まで

リスクを負うわけですから、

これは単純に当初のリスク10倍

とは言えません。

 

むしろ、20倍くらいのリスクを

負っているといっても過言では

ありません。

 

つまり、売上が大きい会社は、

それだけクライアント数も、

社員数も増えるでしょうから、

リスクは”指数関数的に増えて

いく”と考えられるわけです。

 

ということで、あなたが、

 

・不況にも強い会社を作りたい

・自分の稼ぎを安定して増やしたい

 

という考えなのであれば、

 

「売上をあまり増やさずに

利益率をあげていく」

 

に注力した方が良いという

ことですね。

 

ちなみに桐生はまさに

“そっち派”です。笑

 

桐生 将人

 

参考図書:『売上最小化、利益最大化の法則──利益率29%経営の秘密』著:木下勝寿、出版:ダイヤモンド社 (2021/6/16)

 

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