マネジメント

メンター制度の無意味さがやばい

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

「メンター制度」って知っていますか?

 

大企業を中心に導入している会社が

結構ありますよね。

 

助成金の要件になっていることもあり、

国が推奨しているのでしょう。

 

ちなみに、会社が導入している

「メンター制度」の多くは、

「若い社員が目指すベンチマークとして、

師匠となるような先輩社員をメンター

として付けてあげる」

というようなものです。

 

「そもそもメンターなんて意味があるのか?」

という人のために、以下の話を紹介しておきますね。

 

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確かに、世界で最もクリエイティブな91人に

インタビューをしたチクセトミハイは、

これら超一流の人の共通点として、

ほぼすべての人が大学時代までにメンターと

出会っていると報告しています。

また、ジェラルド・ロシュの調査では、

1250名の企業幹部を対象に調査を行ったところ、

3分の2にメンターがいて、そうした役員は

平均給与が高く、仕事の満足度も高いことが

報告されています。

―「残酷すぎる成功法則(著:エリックバーカー)」

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これだけ見ると、強制的にメンターと

出会わせる「メンター制度」は理に

かなった制度に見えます。

 

しかし、ほとんどの会社が採用する

「メンター制度」はまったくの無意味どころか

社員にストレスを溜めるだけの

制度になっています。

 

実際、僕自身がサラリーマン時代に

この制度を会社が導入すると聞いて

ゾッとしましたね。

 

なぜかというと、

「自分が尊敬してない人を

強制的に師匠にされる」

なんていうのは、とんでもない話だからです。

 

エリックバーカーからの学びを

以下にシェアしたいと思います。

 

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ジャーナリストのシェーン・スノウも

次のように報告している。

「学生と指導者が自由意志で師弟関係を結び、

個人的につながっていた場合、

指導を受けていた人は、その後の収入、

在職期間、昇進の数、仕事への満足度、

職場ストレス、自己評価などの点で

著しく良い成果をおさめていた」

―「残酷すぎる成功法則(著:エリックバーカー)」

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つまり、メンターはあくまで

「非公式」でなければならないのです。

 

会社が勝手に決めるのではなく、

会社の中で探すのでもなく、

もっと広い目で探すものである

ということです。

 

なぜなら、

メンターと付き合う意味というのが、

 

・尊敬する人と関われることで、やる気が出る

・自分も同じことを達成できると感じさせてくれる

 

というものだからです。

 

会社が勝手に決めたメンターは

普通の上司と何ら変わりません。

 

そこには心からの尊敬がありませんし、

あくまで「会社がそうなって欲しい像」であって、

「自分がそうなりたい像」ではないからです。

 

あなたには今メンターがいますか?

 

もちろん、会社が勝手に決めた

「なんちゃってメンター」ではないですよ^^;

 

桐生 将人

 

参考図書『残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する』著:エリック・バーカー (著), 橘玲 (著), 竹中てる実 (翻訳) 、出版:飛鳥新社 (2017/10/25)

 

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

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