MENSAの思考

嫌な思い出も忘れないほうがいい理由

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

先日、定例の情報交換会で面白い話を

聞きました。

 

それは、

「過去と未来のどちらを

変えられるか?」

という話です。

 

これは、自己啓発系の勉強をして

いる方にとっては簡単な問いです。

 

その答えは、

「未来です!過去は変えられないけど、

自分と未来は変えられます!」

というものかもしれません。

 

もちろん、この回答も間違っては

いません。

 

ですが、この自己啓発視点と

違う視点に立って考えてみると

答えは真逆になります。

 

つまり、今回の話における正解は、

 

「変えられるのは過去だけ」

 

となります。

 

たとえば、

あなたが知らぬ間に1億円の借金を

背負わされて、仕事もクビになり、

それが原因で奥さんと離婚し、

奥さんと子供と離れ離れになったと

しましょう。

 

この強烈に嫌な思い出は誰もが

忘れたいと思います。

 

では、その後に、あなたが

以下の2つの人生を歩んだとします。

 

1.そのまま腐ってしまい、

無気力に。仕事もせずにホームレスになる。

 

2.そこから奮起して、

ビジネスを興して成功。

借金も完済。奥さんと子供は

戻ってきて、今では豪邸に住んでいる。

 

この1と2は両方とも未来です。

 

ですが、現在という1点において、

 

・1と2のどちらの未来になるのか

・2を目指すが最終的に1に落ち着くのか

・1をしていたら2に行き着いてしまうのか

 

というところはわかりません。

 

ですが、1か2になった未来から

現在の1点を見るとしたら、

どう感じるかはわかります。

 

たとえば、1の未来に行き着いてから、

現在の1点を見つめます。

 

「あんなことがなければ…」と

より嫌な思い出としてとらえるでしょう。

 

ですが、2の未来に行き着いてから、

家族と子供と豪邸の1室で、お酒でも

飲みながら現在の1点を見つめたとします。

 

「あんなことがあったからこそ、

俺は立ち上がることができた」

と嫌な思い出が

良い思い出に変わってしまうかも

しれません。

 

こう考えると、変えられるのは

未来と過去のどちらなのか?

 

それは「過去」だけということです。

 

今回の話と自己啓発系の話の

違いはなんでしょうか?

 

それは「確実性」です。

 

自己啓発系の話は、

変えられる”かも”しれない

という話です。

 

今回の話は、

すでに起きた過去を、

新しい現在から見ることで

自分の認識が変わるという

話です。

 

この「認識」という観点から

未来と過去を見ると、

自己啓発系とは違った答えに

なります。

 

未来のことは実際の認識が

できないので、当然変える

ことができません(そもそも

認識ができません)。

 

ですが、過去への認識は

変えることができるという

ことです。

 

今回の考えを知れば、

嫌な思い出にどうアプローチ

すべきかがわかります。

 

つまり、嫌な思い出は、

忘れようとするよりも、

認識を変えようとすることが

大切だということです。

 

そのためにはもちろん、

未来における「現在」を

良い方向にしないといけません。

 

だから、結論的には、

自己啓発系も今回の話も、

同じアプローチに帰結します。

 

それは、

「もっとがんばって人生を

より良くしよう」

ってことです。笑

 

最後に。

 

嫌な思い出があったときに、

忘れようとする人がいます。

 

お酒を飲んだり、友達に愚痴ったり、

まぁそんなところです。

 

ですが、どんな嫌な思い出も、

未来次第で良い思い出にすることが

できる可能性があります。

 

変えるべきは未来ではなく、

未来の自分から見た過去への

認識です。

 

そこが意識できると、

嫌な思い出すらもすばらしい

良き思い出に変わっていきます。

 

桐生も最近色々ありました。

 

ですが、それらを未来から見たときに

良い思い出と認識できるように

現在をがんばっています。笑

 

桐生 将人